初見の花
登山道のわきに水の滴る斜面があった。
道から少しそれていたが、誘導されるように少し奥へと進んだ。
登山道からは、木に囲まれてその風景は見えなかったが、
そこに広がる絶壁に目がくらむ思いがした。
目に付いた花は、カライトソウの赤い花だけだった。
怖さ半分、興味半分で斜面の上の方を覗いてみた。
花の端境期なのか、緑の草だけが目にはいた。
何もないのを確認して、戻ろうとした目の先に、
赤い小さな花のようなものが見えた。
間違いなくサワランと思った。
目を移し付近を見渡したら、5本ほど目に入った。
近づいてみようと足を延ばしたが、泥のような状態で先へ進めなかった。
仕方なく這いつくばって、手を伸ばして撮った写真がこの2枚だった。
もう何時、出会えるかわからない貴重なサワランの記録になった。
2016.07.18 石川県
0 件のコメント:
コメントを投稿