この花の旬は8月中旬ごろです。
ここ恵那市に咲くヤクシマヒメアリドオシランは、
標高350mから650mの間に4か所ほど咲いている場所があります。
今年は春の大雨で自生地は水に流され、花の数が大幅に減少しています。
この花は、苔の上とか、落ち葉、枯れ枝の上のそっと載っているだけの、
か弱い花です。
多年草と言っても同じ場所に毎年咲くわけでもありません。
水に流された種子が、側溝を伝って標高を下げた湿度の高い湧水で濡れている様な所で、命をつないでいるのか、
そんなところで見かけるヤクシマヒメアリドオシランが今年は多くありました。
今回の画像は今年訪れた自生地のヤクシマヒメアリドオシランをすべて載せてみました。
図鑑では、沖縄、屋久島を含む九州、愛媛県、それに長野県北部、になっていますが、
ここ岐阜県中津川市、恵那市が加わりました。
ネットの情報ですと、愛知県奥三河、奈良県、和歌山県でも発見されているようです。
背丈5㎝ほどの小さな花ですが、7月、8月は花の少ない時期でもあります。
薄暗い、湿気のある、湧水があればなお条件は揃ってきます。
花の色は白いですからよく目立ちます。
ヤクシマヒメアリドオシランを探しに一度森の中へ出かけてみませんか。
2012.08.01 岐阜県恵那市
標高600m
この近辺はいつもたくさん咲きますが、春の豪雨でほとんど流されました。
2012.08.01 岐阜県恵那市
標高400m
去年発見した場所
2012.08.01 岐阜県恵那市
標高350m 道路沿いの斜面から水がわき出ている所
2012.08.01岐阜県中津川市
この近辺には50株ほど咲いているところがありますが、
雨が少なく今年はほとんど咲いていません。
2012.08.05 岐阜県恵那市
標高700m
2012.08.09長野県南木曽町
2012.08.09 長野県大桑村
2012.08.09 長野県大桑村
林道沿いの側溝 近くに5株ほどありました。
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